CONCEPT 雲柱社とは
雲柱社の事業基本理念
社会福祉法人雲柱社は、キリスト者であり社会事業家であった・賀川豊彦によって設立された法人です。
賀川は若き日にスラムに身を投じて貧しい人々の救済活動に取り組みました。
やがてその活動は、人間の自立と共生を目指す、各種の社会運動や福祉事業へと発展して行きました。
このような賀川豊彦の思想と実践を継承し、キリスト精神を基盤として、時代の要請に応え、
かつ、時代の先駈けたらんことを願いつつ社会福祉事業に従事しています。
社会福祉法人雲柱社の事業基本理念を次のように定めます。(1999年12月24日)
- 私たちは、賀川豊彦の思想と実践(キリスト精神) を継承し、神と人に仕える仕事をします。
- 私たちは、一人ひとりの人格を尊重し、その成長を支援します。
- 私たちは、常に利用者の立場に立って、そのニーズに応え、サービスの向上に努めます。
- 私たちは、地域社会の福祉課題を積極的に掘り起こし、それに取り組みます。
名前の由来
雲柱社(うんちゅうしゃ)という名前は、
聖書の「雲の柱」という言葉に由来しています。
今から約3500 年前、イスラエル人は被圧迫民族としてエジプトに住んでいました。
イスラエル人でありながら、たまたまエジプト王宮で育てられたモーセに向かって、
神は「乳と蜜の流れる郷」カナン(現在のパレスチナ)に彼らを導き出すように命令されました。
こうして紅海を渡り、40 年に渡ってアラビアの砂漠をさまよう民族の大移動が始まりました。
しかし、その間に、偉大な神の愛と正義を示す、さまざまな奇跡が彼らの行く先々で起こりました。
そのとき神は「彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照らし、
昼も夜も彼らを進み行かせられた」(旧約聖書 出エジプト記 13:21-22)と、聖書には書かれています。
賀川豊彦は、神がこの世を導かれる雲の柱のもと、いろいろな仕事をしてきました。
賀川が行った社会に対しての施策や事業を支える法人として、
1922年(大正11)年から戦争の直前まで発刊されていた雑誌「雲の柱」の名前を用いて、雲柱社は設立されました。